犬や猫には肛門嚢というものがあります。肛門の近くにある臭いにおいの物質が貯まっているにおい袋のことで、俗に「肛門セン」と呼ばれます。このにおい袋は怖い思いを犬や猫が体験するとスカンクのように外に発射し、周囲を強烈なにおいを漂わせます。そのようなにおいで敵を攪乱させてうまく逃げだせるようにする役割を果たしているのではないかと考えられています。このにおいの物質をうまく出せずにため込んでしまい、炎症をおこしたり、破裂させてしまう場合があるので、特に小型犬においては一か月に一度くらい絞ってあげるといいですね。絞り方はご来院されたときにお伝えしますが、難しい場合はしぼりに来てあげて下さい。肛門嚢をしぼるだけの来院でもだいじょうぶですよ。